日本の旨味 出汁のルーツ

しおかつお
かつて日本一の鰹の漁獲高を誇った田子漁港

日本の3大鰹節の一つ「田子節」の生産地でもある西伊豆の田子。今では日本一の夕日が見られるエリアとして名をはせているが、以前は日本一の鰹の漁獲高を誇った漁師町であった。
ここに古くから伝わる「しおかつお」という食材がある。
かつてカツオ漁業で繁栄した西伊豆・田子のシンボル

「しおかつお」の歴史は古く、奈良時代から続くとされている。当時は貴重な保存食として、また、税金の代わりとして献上されていた。
塩鰹とは塩蔵した鰹の事を指すが、このしおかつおこそが現代の鰹節の原点とも言われている。
旨味のルーツ「しおかつお」

保存の為に塩蔵したしおかつおは後に料理を飾るトッピングとしてスライスされたものが用いられるようになり、保存食としてだけではなく、料理に旨味や彩を与える食材へと変化していった。
室町時代(1338~1573)には焙乾技術により現在の鰹節が登場し、江戸時代(1603~1867)には、カビやすかった鰹節を改良するために、意図的に良質なカビを生やし他のカビの繁殖を防ぐという方法が確立された。これが現在の本枯節である。
消してはならない誇るべき伝統

一方で、しおかつおは、今や、日本全国津々浦々探してもこの田子地区にしか存在しない。田子では航海安全と豊漁豊作・子孫繁栄を祈願し、縁起の良い食べ物として、ワラでお飾りを付けてお正月の神棚に供え、三ヶ日が過ぎると神棚からおろし、みんなに振る舞う伝統ある郷土料理として親しまれている。

そんな田子でも、ライフスタイルの変化によって、しおかつお文化が消えつつある。しおかつおには、その食材としての伝統だけではなく、正月のお飾りにする藁を縒る技術、正月の神棚に飾り付けをしたしおかつおを備えるという伝統行事など、忘れてはならない日本の心が備わっている。
その「しおかつお」の文化を次代に継承しようという動きが、今、田子で立ち上がっている。旨味が世界標準となった今だからこそ、そのルーツに触れてみるのも悪くはないだろう。
西伊豆しおかつお研究会 (日本語)
商品情報
原材料:
鰹、塩
内容量:
原料の大きさによって様々です。各種、加工品もございます。
賞味期限:
加工度合いによって様々です。詳しくはお問い合わせ下さい。
保存方法:
直射日光、高温多湿を避けて保存して下さい。
アレルギー物質:
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WASHOKU CLIPさんの投稿 2017年4月18日
Enjoy your trip in Japan and WASHOKU CLIP WORLD !