思い出を豊かにする日本の弁当

弁当の祇園
千年以上続く日本の「弁当」の文化

日本で「弁当」の文化は諸外国と比べ飛躍的に発展を遂げて現在に至る。 海外は冷えた食べ物をあまり好まないというが、日本では冷えても美味しく食べられる物を好むという考えから進化したといえよう。
伝統的な「弁当」とは各家庭で手作りのおかずをつめた、一品ものを意味することが多い。
風景やシチュエーションを楽しむための「弁当」

調理済の食べ物を携行するという習慣は日本のみならず世界各国でも見られる。 しかし日本の弁当には、ただ飲食として携行するだけでなく「楽しむ」要素がふんだんに盛り込まれている。
例えば観劇を楽しみながら、幕が下りた時に食べる弁当のことを「幕の内弁当」、 お花見や運動会など、多くの人が集まって何かを楽しむ際に持参するものを「行楽弁当」と呼ぶ。 もちろんピクニックや遠足にも「弁当」は必需品である。
家人は献立を考え、大切な人のために、特別な日に、特別な弁当を作るために準備するのだ。
旅情をそそる「駅弁」

「駅弁」は1886年頃から発展した日本を代表する弁当の文化だ。
ちょうどこの頃、日本全土に鉄道が敷設され始めたため、駅弁は地方の駅で販売するために作られた。 「移動中に」「風景を楽しみながら」「郷土料理を食すことができる」駅弁は、まさに大人気となった。
近代では愛好家の働きかけにより、電車に乗らずとも各地の名産物が食べられるとして商品化され、誰でも自分の土地に居ながら美味しい郷土料理を楽しむことができる。
「弁当」はなぜ、そこまで発展を遂げたのか?

日本人には、自然や風景を愛でながら飲食を楽しむという素質が備わっているのだ。
旅行や行楽のおともに、美味しい弁当が花を添え、思い出を豊かにする。 それは、農耕民族である日本人のルーツといえよう。
日本に来たら是非、車内で風景を楽しみながら「駅弁」を食べて欲しいと願う。
photo and report by Yuki
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WASHOKU CLIPさんの投稿 2017年5月7日
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